間違いなく永久保存版

「ツボの取り方」と題して特集しているのに、1ページ目から「ツボなんてない」と、編集者の意図を、こなごなに粉砕してしまうあたりが痛快です。

「お蔵入り」どころか、大特集記事のトップバッターに持ってこられた『医道の日本』誌の慧眼にあっぱれと言いたい。或いは今の鍼灸界へ一石を投ずる確信犯であったか。

鍼灸の業界紙『医道の日本』(888号記念)からの話題です。
私、燈観の師の師である横田観風先生が、珍しくメディアに登場しました。

横田観風先生

先日、京都での助産師さんとの勉強会にて、貧血についての話を求められました。我ながら本当につれない奴ですけども、そこでも「貧血のツボなんてない」と、はっきり言わせてもらいました。なぜなら、ツボが治しているんじゃないから。どこに鍼灸をするべきかは、身体が教えてくれる。そうやって、やることをやっていれば、勝手に貧血はよくなるのです。
その「やることをやる」部分は、すべて手の内でのことなので、明文化しようがありません。だから、教科書にも書いていません。

かくいう僕自身もツボというものを、誤解していました。
「逆子に効くツボ」とか、「便秘に効くツボ」とかが有るんだと思っていました。だって、教科書にはそう書いてあるし・・・

「そうじゃないんだ」と開眼して下さったのが、観風先生でした。僕の鍼灸治療はほとんど、観風先生をパクってやっているようなものです。名人芸なので、とても真似しきれませんけど。
先生との出会いがなかったら、今日の僕は間違いなくありえません。

横田先生がメディアに登場されるのはレアなので、若い鍼灸師はその存在すら耳にしたことがないかもしれません。衝撃になると思います。中国へ行かなくとも、現代日本にも鍼灸の名人はいるんです。今号は間違いなく永久保存版。

最後に金言を紹介です。

「人間は理屈から入らなければならず、そうすると”情報さえ集めればできる”と思いがちですが、治療は情報だけでは絶対にできません。理屈を超えて体得するには年月が必要です。最低10年はかかるでしょう。たいていはその年月を耐えられないのです。しかし、思いや概念がなくなって”こころ”が空っぽになるほど、大いなる世界とつながります

その時にツボは「探して見つけるモノ」から、こっちに「来る」ものとなるのです。いや、なるようです。僕もようやく10年程なので、ここから先が楽しみです。

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