腰痛② 原因について

「重い荷物を持ったわけでもないんだけど・・・、歯磨きの時に上を向いたらぎっくり腰になっちゃったんですよね」

・・・という人が鍼灸院には来られます。

腰痛の原因は、「重い荷物を持つこと」だけではありません。実際はもう少し複雑で、いくつかの要因が重なり合って起きていたりします。ですから「何か1つの決定的な原因があってそれが決定的に影響した―」と断定できるケースの方が、むしろ、まれです。少なくとも僕にはそう見えます。複合的な視点が必要です。腰痛の原因について考えてみたいと思います。
Ⅱ厚生労働省『腰痛対策』によれば、動作要因、環境要因、個人的要因、心理的要因とがあげられています。よくできているので、このままでもいいのですが、東洋医学の立場から少しアレンジして、別の視点も加えてみました。

 腰痛と関連する複合的な要因
① 動作要因・・・腰にかかる過度の負担
「重い物を頻繁に扱う」
「腰を深く曲げたり、ひねったりすることが多い」
「不自然な姿勢、動きが多い」
「PCの前に長時間、同じ姿勢で仕事をする」

② 環境要因
「身体が寒えるような環境にある」
「車の運転などの振動に長時間さらされる」
「腰が痛いときでも、小休止が取れない」
「夜勤が長い・多い。仮眠するベッドがない。」
「職場にある機械・機器や設備による負担」

③ 個人的要因・・・年齢、性別といった基礎体力や生活の仕方、物事の感じ方など。
「暴飲暴食や冷飲冷食など、日ごろの飲食に問題がある」
「腰を使いすぎる。または動かなすぎる」
「体質に合わない間違った健康法をしている」
「房事(ぼうじ:性交渉)の不節制」
「物事の捉え方、コミュニケーションスキルに偏りがあり、ストレスが多い」
「医療にかからず放置している」

④心理的要因
精神的なストレスが身体にまで影響している場合です。環境が悪い場合もあるし、社会的なスキルの問題があり、ストレス過多になる場合もあります。
「何をしても、どこにいても、誰に対しても、不平不満が多い」
「人生・仕事の満足度が得にくい」
「生きがいが感じられない」
「イライラすることが多い」
「上司や同僚とうまくやれない」

さまざまな因子が絡んでいます。いずれも鍼灸の適応内です。
次回は対策法について考えます。

腰痛
腰痛① 腰痛の原因はほとんど「不明」
腰痛② 原因について②
腰痛③ 対策法

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