通常、伝統的な鍼灸治療では人体を「経絡」という縦のラインで捉えます。治療においては、異常反応のある経絡を探し、その経絡上で異常反応のある「経穴(ツボ)」に針をすれば良いという考えです。つまり「線」と「点」で病を捉えるのが従来の在り方です。
一方、漢方においては、病気と臓腑との関連、病の深さ、水毒、お血が絡んでいるのかといった視点で病を捉えます。

誠花堂の鍼灸治療の特徴は、このような漢方の身体の見方も学んだことにあります。目の疾患を考える時に、鍼灸と漢方、2つの目で病を捉えることで治療をより的確なものとすることができます。またこのことは、再発を防止するためにも大変重要です。

また、以前私が一時期勤めていた鍼灸院では、中心性網膜症だけではなく、網膜色素変性症、黄斑変性症などの眼疾患患者さんを治療する機会が多くありましたので、その体験も役に立っています。

ぜひ、お困りの方はご相談ください。

中心性網膜症の治療

35歳 男性 会社員 N・Sさん 2015/1/15

中心性網膜症が発症してから半年の間に3度再発。左目の中心暗点、小視・変視・視力低下。激務がたたり不眠、耳鳴り・難聴も併発。ほか過敏性腸症候、味覚障害あり。
右目は数年前にクリアファイルで傷つけて以来、湯気にあたると激痛がする。

初回治療後、よく眠れるようになる。2回目の治療後の翌朝、目の見え方に変化。5回目の時点で中心暗点、小視・変視・視力低下といった視野の障害はなくなった。右目の激痛、耳鳴り・難聴もいつのまにか収まっていた。味覚も正常になり治療は終了。その後5年を過ぎるが再発はない。

中心性網膜症の治療 2

38歳 男性 会社員 I・Nさん 2011/6/30

中心性網膜症の他、潰瘍性大腸炎を合併。血便と下痢がある。大腸炎のステロイド治療を始めてから一年程経った頃、視野の異常が現れ始めたという。眼科へは1年ほど通院していたが経過観察中。右目の変視・小視あり。
週2回のペースで治療。自宅での施灸もしてもらう。鍼灸治療を始めてから、血便が止む。11回目の頃に、すこしづづ見える範囲が広がり、ピントも合いはじめたという。 右目からはしきりに涙が出るようになるにつれて回復が進んでいった。 その後は転居にともない横浜の信頼できる鍼灸院を紹介し、誠花堂での治療は終了となった。

中心性網膜症の治療 3

40代 男性 会社員 Tさん

中心性網膜症の他、甲状腺機能亢進症を合併。眼科へ6ヶ月間通ったが、経過観察中。回復の兆しがまったく見られないことから来院。左目の小視・変視・視力低下・色変がある。週2回のペースで治療。10診目、見え方が回復し始める。3ヵ月が経過した時点で視力と視野の9割が回復。持病の甲状腺機能亢進症に対する服薬量を減らせた事、体重が5kg減り適正体重になっていったこと等、全体的な改善もみられた。

中心性網膜症の治療 4

30代 女性 会社員 U・Kさん

冬に中心性網膜症を発症。白内障の傾向もあり。頭痛と肩こり、月経痛が酷い。流産を繰り返し、腹部には瘀血もある。遠方のため週一回の治療。
初診後、首肩が軽くなり、あたまがすっきり。「目の疲れ感が少ない」。3回目、中心暗点が薄くなり、視力の回復を感じる。4回目、月経前。眩しさがあり光が少しきつい。5回目、月経痛がなかった。6回目、本が読みやすい。11回目、視力も8割方回復したので治療は終了。メンテナンスとしての治療に切り替える。

中心性網膜症の治療 5

40代 男性 会社員 S・Kさん

PCやスマホの光が眩しくて見ていられないが、光が弱くても見えづらい。そういった見にくさを40代に入ってから徐々に感じていた。そこから次第に視力が低下し始め、物が小さく見え(小視)歪んで見える(変視)。中心暗点出現。眼科を受診し中心性網膜症と診断。レーザー治療もむなしく、その後も視力低下が続いたため紹介で誠花堂へ来院。
疲れやすいのに無理をする。生活習慣の改善が必須。
3回目、気づいたら眩しさが減っている。疲れにくい。小視、変視はそのままだが以前よりはっきり見えている気がする。7日目、視力が8割方気にならない。まだ小視、変視は少しある。出張で一か月ほど鍼灸治療を休む間に少し悪化。飲酒が多いと見え方が悪い。接待で飲む機会が多かった。12回目、出張前の回復度に戻る。15回目、日常生活での不快さがなくなる。

無理して働くと眩しさがでるというのは体質的な問題でもあるので、今後より改善させることはできるだろう。だが、働き方に関わる面も大きい。「鍼灸で良くなったからいいや」といって、元の生活に戻るのではなく、再発予防のためにご自身が改革に挑む面も必要である。
誠花堂に通いながら、自身の体質を知り、術を学んで欲しいと思っている。

中心性網膜症は30‐40代の男性に多く、黄斑部に生じた浮腫が原因で視覚障害を起こします。半年が経過しても自然緩解しない、再発を繰り返すといったケースで多く来院されています。上記のように、中心性網膜症だけではなく、別の基礎疾患が存在している場合があり、それが治りにくさや再発率を上げる一因になっているのかもしれません。よって誠花堂は、体質的な問題をも同時に解決していく方法を提案しています。
なお、鍼灸の中心性網膜症への有効性に関する分析については、千秋鍼灸院さんのホームページが参考になります。


中心性網膜症における既存の治療では、ビタミン剤の投与やレーザー治療、経過観察にて待つほかないようです。ですが、誠花堂の治療は個々人の状態に合わせて回復を促進させることができます。一年以上経っても回復しないケースや再発のリスクもあり、根本的な治療・再発防止としてお勧めできます。

おもな特徴

中心性網膜症とは、網膜のにある黄斑部に生じた浮腫により、網膜剥離が起こり、その影響で視覚・視力障害が生じるという病気です。黄斑部とは、網膜の中心に位置する最も重要な部分であり、黄斑部の浮腫は軽度の視力低下や中心暗点、変視、 色覚異常、小視等の症状を生じさせます。新生血管、出血がある場合は黄斑変性症といってまったく状況が異なります。中心性網膜症は、30~50代の働き盛りの男性に多いといわれています。

誠花堂に来られるケースでは、一定の期間を過ぎてもなお回復の兆しがなかったというケースです。東洋医学の視点から取り組んでみると、意外な進展があるかもしれません。どうぞ、ご相談ください。

視力低下

視力低下

網膜剥離により、視力に影響が出ることがあります。

中心暗点

中心暗点

視野の中央部分が暗く感じます。

色覚異常

色覚異常

実際の色と違って見えます。

小視

画像の説明

物が小さく見えます。

その他の症状

その他、物がゆがんで見える変視症、軽い遠視になることがあります。

WHO鍼灸適応疾患

神経系疾患神経痛・神経麻痺痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症頭痛めまい不眠・神経症・ヒステリー
運動器系疾患関節炎リウマチ頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患動脈硬化症・高血圧低血圧症・心臓神経症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
泌尿器系疾患膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患生理痛月経不順冷え性不妊更年期障害・乳腺炎・白帯下
耳鼻咽喉科系疾患中耳炎・耳鳴・難聴ちくのう・鼻炎扁桃腺炎・メニエル氏病・鼻出血
眼科系疾患眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい
小児科疾患小児喘息・アレルギー性湿疹・虚弱体質の改善・耳下腺炎・夜尿症
それ以外の疾患過敏性腸症候群・起立性低血圧・潰瘍性大腸炎 皮膚疾患 尋常性乾癬 逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症 慢性疲労症候群

この症例集の目的

鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。

レストランが様々なように鍼灸院も、鍼灸師もさまざまです。この症例集をみて、鍼灸を受ければ、全国どこであっても同じような結果がでるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありませんこの症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。