鍼灸のプロとして よりそう東洋医学を

病いの背景は複雑です。それが個人的な不摂生のレベルから、人間関係や社会環境のレベルまで、いくつかの問題が入り乱れています。「やまい」とは時代的、社会的な現象であると同時に、2つとない個性的なものだとも言えます。全人的なケアが求められる現代において、誠花堂は鍼灸のプロフェッショナルという立場から関わっていきたい。そう思っています。


ホームページリニューアルに際して

これまでご縁があって0歳から100歳超までさまざまな年代の方と出会い、治療をさせて頂きました。その体験の中で「原因不明」「気のせい」「年のせい」と言われては落ち込み、回復を諦めている人たちが大勢いることを知りました。それに対し、私が学んだこの医学はその一助となることができます。

誠花堂の行っている鍼灸治療は、先人たちが工夫を重ね検証してきた確かに効果がある治療法です。独学によるものではありません。
宛てもなく途方に暮れ、苦んでいる方たちのチカラになりたい。行きづまりを感じておられるようでしたら、視点を変えて取り組んでみてはいかがでしょうか。そうして誠花堂を訪れた方達はたくさんいます。

2015.08.08

職人による手仕事としての鍼灸

鍼灸治療をする。漢方の処方をする。これらの技能には、職人による手仕事という面があり、師から弟子へと口伝によって伝承されてきた面がある。知識や技術を習得しつつ、熟成の時を待たねばならない。一方で、時間をかけ、心を砕き、人生を捧げたとしても、大成する保証はない。職人的な学習法が廃れるのは当然かもしれない。

しかし、人間は工芸品ではない。鍼灸治療は、モノを相手にする以上に繊細な感覚が求められる手仕事であることに変わりがない。いくら時代が変わっても、鍼灸の科学化が進んでも、「人が人に触れる」という本質はきっと、変わりようがないと思う。僕は、その部分を大切にしている。

アイデアや知識、技術はすぐにビジネスに転用されてしまう時代にあって、僕はこの技術を消費物にはしない。この医学を今日にまで残してくれた先人の想いに触れる度に、そう思う。僕は東洋医学の大海で育まれた。だからそれを忘れず、大切にしたい。

「安くてそこそこ」の時代に、本当にいいものを。
「東洋医学っぽい」ではなく、東洋医学を。
誰でもなんとでも言える虚飾の時代に、文字にできない本当のところを示したい。
そう思っています。

2013年11月11日

誠花堂 堂主 河原燈観