鍼灸ってなぁに?
西洋医学では「身体の物理的な状態」を問題として、人体を各パーツの集合体と見ています。
鍼灸では「身体内ネットワーク(経絡)の状態」を問題とするため、バラバラにみることはありません。
例えば咽の痛みがあるからといって、咽だけを問題とするのではなく、首や足首、または内臓との関連を探りながら問題解決を考えます。
咽痛による異常反応(ツボ)が足首に出ていたとしても、科学的には関連を説明できません。ですが、まずは「関連しているという現実」から出発して、とにかく咽痛を取る方向で発展させてきたのが鍼灸の歴史であり特徴です。このように鍼灸とは「具体的な異常を見つけ、具体的にアプローチする技術」であるといえます。
人体は、季節の変化や、月の満ち欠けなどといった自然環境とも微妙なやり取りを無意識化に行っています。人間関係においても様々な影響を与えあって生きています。その繋がりが薄くなったり、過剰であったりすると、いよいよ「病い」として顕在化し、不快症状として自覚される事となります。
まとめると「人体内外のネットワーク異常によるダメージを回復させる技術」が鍼灸であるということもできます。