耳鼻咽喉科疾患

かぜ症候群については、上気道に始まる炎症性疾患として呼吸器疾患にまとめました。ここでは簡単な症例をひとつだけ取り上げるに留めますので、詳しくは上記のページをごらんください。


蝶形骨洞炎 手術を回避したい

36歳 女性 S・Yさん デザイナー 2015/12/18

昨年の9月に風邪を引いて以来頭痛が続く。病院では蝶形骨洞炎との診断を受け、手術が必要だという。手術前にやれることをやっておきたいということで来院。
初回治療後、頭痛は楽になる。週に一度しかお通じがなかったが、快便が続いている。2診後には、鼻の奥の違和感が10➡3に減る。3診後には、症状が消失し治療を終了となった。手術する理由がなくなったため、手術は取りやめとなった。

蓄膿症

37歳 女性 H・Tさん 主婦 2013/9/18

頭痛、頭が重い。鼻水、首肩こりが酷い。毎年春になると花粉症がきつい。これらの症状は、治療中から頭痛や鼻づまりなどの症状が楽になり、帰るころには爽快になっている。定期的に治療を継続した方がいいのだが、辛くなったときに来院される。

3回目の治療後、「数日にわたり、怖いくらいお小水が出た」という。体のむくんだ感じも減る。5回目のころ、頭痛の頻度が減り、鼻のつまりも以前より大分よくなったという。継続中。

蓄膿症Ⅱ

37歳 女性 主婦 U・Mさん 2013/10/11

幼少期からの頭痛、肩こり。一年前に風邪を引いた後、蓄膿症になり続いている。手のしびれあり。蓄膿症を治したいそうだが、毎回、頭痛が激しいときにのみ来院する。

頭痛を抑えるのが第一なので、毎回、頭痛の治療が中心になる。頭痛は、大抵その場で取れるので、ほとんどバッファリンの代わりに鍼を受けにこられるが、徐々に発作の頻度が減っていった。まだ3回しか治療をしていないが、すでに鼻の通りもよくなったらしく、頭痛が酷い時に決まって来院される。ある程度の期間は、継続されることが望ましい。

頭痛 発熱 寒気 咽がイガイガ

20代 男性 会社員 K・Sさん 

表題のとおりの症状。咳や痰や、消化器系の異常は見られないので、初期の風邪。病位は浅いので、これくらいの時に来てもらえると非常に治りやすい。

実際に、のどの痛みは一鍼でほとんど消えてしまった。唾を飲み込んでも痛みが出なくなる。後は軽い治療で終える。温かくして、早く家で休んでもらうなどの指示をする。晩に大量の大汗をかき、3度着替えた。翌朝にはすべての症状が消失。

突発性難聴 耳鳴り 耳閉感

60代 女性

元来、胃腸が弱い。秋になり突然、左耳の難聴、耳鳴り、耳閉感が現れる。
宮崎から娘さんのお宅に泊まり集中して治療。初回治療後、きつい肩こりが楽になり、聴力が少しだけ戻る。翌日、胃腸の調子が良くなり、気持ちも落ち着いてきた。3日目、耳塞感が少なくなり、横になると耳鳴りが止まるようになる。5日目、耳閉感、音の響きがなくなった。精神的にも落ち着いてきたということで、治療を終了とした。比較的、初期の軽い内に来てもらえたので、回復もしやすかったといえる。

副鼻腔炎と中耳炎

Y・Mちゃん 8歳 初診2014/5/27

先週、副鼻腔炎と中耳炎になりステロイドを使用。元々あったアトピーが激症化し、誠花堂へ来院。
初回後、耳だれの濃いのが出た。2回目後の夜に39度の発熱。耳中からピンク色の耳だれが大量に出る。夜中に耳中から溢れて髪が固まるくらいの量が5回くらいあった。。
翌日は、臭くて黄色い鼻がたくさん出た。耳、アゴ、ほほの痛みが消失。8回目、耳だれも収まり、顔の湿疹もきれいになる。14回目、上半身も落ち着いたので治療は終了となった。

中耳炎と副鼻腔炎を併発

6歳 Mちゃん

一歳頃からアトピーとなり、ステロイド治療を続けていたが、それを一週間前に中断。数日後に耳が痛くなり病院へ行ったところ、中耳炎、副鼻腔炎になっていたという。その後、来院された。

治療をした夜、高熱がでると共に、耳のまわりから汗をたくさんかき、翌朝には膿んだ耳だれが溢れ出し、髪にからみ着くほど出た。それにより痛みと熱感が大いに減ったという。

翌日の治療後も同様に、高熱が出て、やはり耳だれが出た。三日目には、アゴのあたりに少し痛みが残っているが、アトピーの状態もよくなっていた。治療をすると、やはり耳だれとともに発汗する。その後、中耳炎、副鼻腔炎の症状は癒えた。アトピーの治療に移行した。

滲出性中耳炎

30代 女性 主婦 Tさん

以前、突発性難聴で患った方。その時と同じ、左耳に中耳炎を発症した。耳鼻科に罹り治療を受けていたが、耳鳴りも始まってきたということで来院。

全六回の治療で、症状は消失し、ついでに花粉症も楽になったという。体質的な問題が残されているため、しばらく治療を継続。

滲出性中耳炎Ⅱ 耳鳴りがして眠れない

39歳 女性 主婦 H・Nさん 2011/1/25

滲出性中耳炎と診断される。あまり良くなっていかないのでと、鍼灸院へこられた。風邪をひいた後らしく、咳も残っていて、不眠・寝汗もある。

3回目には咳は止まり、首のまわりのつらさも楽になり、睡眠も深くなったという。症状が完全に消えたわけではなさそうだが、症状に気が取られなくなってきた。

ほかの疾患でもいえることだが、このように初期のうちに手を打ってしまうほうが治りがよい。日をつめて一気に治してしまうのが良い。「お金、時間がある時になってから」ではおそい。

耳鳴り、難聴

35歳 男性 会社員 2015/1/15

元々、中心性漿液性網脈絡膜症の治療で来院されたケース。不眠、耳鳴り・難聴を併発している。ほか過敏性腸症候あり。

初回治療後、よく眠れるようになる。5回目の時点で耳鳴り・難聴もいつのまにか収まり、視覚上の障害もほぼなくなっていたという。体質的な問題は十分に解決しておらず継続治療中。

慢性化した耳鳴り 

70代 女性 主婦 

左耳は16年前に腫瘍を取ってから聞こえなくなった。18年前に乳癌の手術 白内障もある。今回は6ヶ月まえに始まった右耳の耳鳴り・難聴の治療で来院。病院を複数めぐり検査してこられた。強い不眠があり、長年睡眠薬が離せない。立ち眩み。腹部軟弱、体力は年齢以上に衰えている。基本的には効果が期待しづらいケースである事を説明しつつ、「それでも」という希望を受けて治療を開始。

しかし、やはり12回目の治療時までに改善の兆候がみられないため、打ち切りとなった。

耳管開放症 

30代 女性 主婦 I・Tさん

年末からのせき・たん・左のはなの奥にいたみと圧迫感。はな水もでるというのが、2か月続いている。初期のころは抗生物質を服用していた。一昨日から耳の奥がこもるような違和感。トンネルのなかにいるような感じがする。ボワーッとして聞こえないという。めまいはない。慢性的な冷えのぼせ。このまま良くならないなら、手術するしかないと言われている。

初回の治療後、だるさと吐きそうになるくらいの咳が出て腹痛があった。2回目の来院時には咳は軽くなっている。5回目の時にはほぼ消失。8回目、耳のこもった感じは残るが、ボワーッとして聞こえないという状態は改善しつつある。そういう時間が一日に5~10分出てきた。9回目、耳の症状はほとんど消失。症状自体はとりあえず落ち着いたので、不安がある場合にまた来てもらうという事で治療を終了にした。

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この症例集の目的

鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。

レストランにも良し悪しがあるように、鍼灸院も様々です。ですから、この症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。よって、全国どこでも鍼灸院であれば同じようにできるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありません

WHO鍼灸適応疾患

WHOでは以下のように評価されており、現在の日本の医学界における評価にくらべれば格段に高く評価されているといえます。ですが、それでもまだ不完全です。現実にはもっと幅広い疾患に対応してきた歴史が鍼灸にはあります。ここでは便宜上WHOの適応表を借りて作成しています。

神経系疾患神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ヒステリー
運動器系疾患関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
泌尿器系疾患膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患生理痛・月経不順・冷え性・不妊・更年期障害・乳腺炎・白帯下
耳鼻咽喉科系疾患中耳炎・耳鳴・ちくのう・扁桃炎・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎
眼科系疾患眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい
小児科疾患小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
それ以外の疾患頭痛 花粉症 過敏性腸症候群 貧血 皮膚疾患 不妊・逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症

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