起立性調節障害 過敏性腸症候群

18歳 学生 Y・Sくん

下痢、吐き気、頭痛などがあり登校できない。朝に調子が悪く、起きられないなど。一度トイレに入るとなかなか出られない。食欲がない。過敏性腸症候群、起立性調整障害と診断されている。風邪を引きやすく、鼻もよくない。
治療開始から数回した頃、トイレから出られないほどの腹痛と下痢は収まり、登校ができるようになった。その後は、無事高校を卒業し、進学することができた。

逆流性食道炎・過敏性腸症候群

50代 女性 A・Sさん

冬。首肩が痛み、手は痺れて寝れない。便秘と下痢を繰り返すので過敏性腸症候群とも言われている。

初回治療後、宿便らしき黒い便が大量に出た。2回目には下痢が出てお腹がすっきりしたという。肩こり用のテープを貼らなくても生活できるようになった。4回目、お薬を飲んでいないが逆流することがなくなった。その後、いつも具合が悪いという3月を迎えたが、例年の花粉症がほとんど出ていない。ついでに良くなってしまった。便秘と下痢を繰り返していたが、頻度が少なくなり、生活上の支障が少なくなっていった。

起立性調節障害 過敏性腸症候群

34歳 I・Aさん

慢性胃炎による下痢が元々あるが、2017年6月から悪化し、年末に激化。一日に7,8回便意があり、仕事に支障が出ている。過敏性腸症候群であると診断。投薬治療を続けるが改善ならず。よく2018年1月誠花堂で初診。
治療2回目、便が硬い日が出た。便意は2,3回で済んだ。8回目、安定している。14回目、朝だけ何度かトイレへ行くが、午後は大丈夫になる。低気圧での不調が起こらない。24回目、下痢はあるにはあるが、大崩れすることがなくなり、持ちがよくなった。体重も若干増え、自身も得たのか、外出の機会も増えた模様。

クローン病または潰瘍性大腸炎

18歳 女性

毎朝の腹痛と血便とが2017年11月から続く。大学病院での検査ではクローン病・潰瘍性大腸炎・子宮内膜症などの診断。2018年6月誠花堂で初診。
治療3回目、血便が止む。4回目、前回の治療後にカレーを食べたら再発。5回目、血便は再び収まる。その後、再発はない様子なので治療は終了となった。自己免疫疾患の患者が多く抱える、風寒湿瘀血の程度が軽いこと、患者が若いこと、慢性化する前であったから、数度の治療で劇的な回復を見せたのだと考えられる。通常だとこうはいかない。だが中にはこういうケースもあるので試してみられる価値はあるといえる。

クローン病 下痢と出血

50代 男性

20歳の時、クローン病を患い、大腸・小腸の右半分を切除した。随伴症状として胆嚢炎が現れ、胆嚢も切除。下痢、出血が酷かったり様々な症状が出ていた。初診から3回目、出血が収まってくる。6回目、下痢の回数が減る。治療を受け始めてから、職場での飲み会でも、たいした体調の悪化もなく過ごせている。

潰瘍性大腸炎 下血 便秘

30代 女性 会社員 Y・Hさん 

一月程、治療を試みたが著変はないため治療を中断した。

次の症例は有効であった潰瘍性大腸炎の症例だが、こちらは治療開始時に寛解期に入っていた。活動期や重症の場合は現代医学によったほうがいいと感じられた。

潰瘍性大腸炎 中心性網膜症を合併

38歳 男性 会社員 I・Nさん  2011/06/30

潰瘍性大腸炎による血便と下痢。中心性網膜症を併発。潰瘍性大腸炎はステロイド治療を始めてから一年程経ち緩解期にあるという。

初診から3か月間、週2回のペースで治療。自宅での施灸もしてもらう。鍼灸治療を始めてから、血便が止み便通が正常になる。11回目の頃に、すこしづづ見える範囲が広がり、ピントも合いはじめた。 ある程度良くなったので、現在は横浜の鍼灸院にて治療を継続して貰っている。

補足

休みの日は元気だけれど、登校や出勤ができない。そのような症状は起立性調整障害、気分障害、新型うつ等、様々な事が言われています。また、同時に過敏性腸症候群やアレルギー性疾患を伴っていることがよくあり、身体上の問題を抱えていることもよくあります。登校できない社会的、心理的理由は針で消すことはできませんが、なにかをストレスに感じる度合いは減らすことができるようです。そのため、登校が可能になったのだと言えます。

関連記事:公益社団法人 全日本鍼灸学会より
鍼灸で過敏性腸症候群が改善する

WHO鍼灸適応疾患

WHOにおける鍼灸の評価は、日本の医学界におけるそれよりも格段に高いといえます。ですが、それでもまだ不完全で、現実にはもっと幅広い疾患に対応してきた歴史が鍼灸にはあります。ここでは便宜上WHOの適応表を借りて作成しています。


神経系疾患神経痛・神経麻痺痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症頭痛めまい不眠・神経症・ヒステリー
運動器系疾患関節炎リウマチ頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患動脈硬化症・高血圧低血圧症・心臓神経症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
泌尿器系疾患膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患生理痛月経不順冷え性不妊更年期障害・乳腺炎・白帯下
耳鼻咽喉科系疾患中耳炎・耳鳴・難聴ちくのう・鼻炎扁桃腺炎・メニエル氏病・鼻出血
眼科系疾患眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい
小児科疾患小児喘息・アレルギー性湿疹・虚弱体質の改善・耳下腺炎・夜尿症
その他、誠花堂治療例花粉症 過敏性腸症候群・起立性低血圧・潰瘍性大腸炎 皮膚疾患 尋常性乾癬 逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症 慢性疲労症候群

この症例集の目的

鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。

レストランが様々なように鍼灸院も、鍼灸師もさまざまです。この症例集をみて、鍼灸を受ければ、全国どこであっても同じような結果がでるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありませんこの症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。