代謝・内分泌系疾患

バセドウ病 甲状腺機能亢進症

30代 女性 会社員 I・Sさん

2013年の夏の終わりに多汗になり体重が減少し始めて、手が震えるようになった。年の暮れに眼瞼が腫れ始め、2014年6月ステロイド治療を開始。以来体重が増加。眼球突出と頭部の脱毛、体重減少を主訴として来院。

初回後。鍼をすると目の乾きがなくなり、涙が出なくなる。7回目、眼圧が24mmHGから18mmHGに下がる。体重は減りはしないが、増加が止まった。8回目、ずっと月経不順があったが、久しぶりに30日で来た。髪にツヤが出て、抜け毛が減りつつある。10回目、眼球の充血、眼瞼の腫れが落ち着いてきた。周囲からも「良くなってきたね」と言われている。疲れやすさがなくなり、外を出歩くのが楽しくなってきたという。

甲状腺眼症 初診2015/4/10

50代 女性 自営業

眼瞼の腫れ、眼球突出、Darlymple徴候あり。まぶたが下がらないので、眼球が乾燥して辛い。幼少期からアトピーがあり、5年前に高プロラクチン血症。2014年10月にバセドウ病(Graves' disease)を発症した。甲状腺ホルモンは投薬治療でコントールしつつ、目の症状を対象として週に2回のペースで治療を開始。

鍼による全体治療に加え、刺絡を併用。眼球の腫れぼったさは、治療したなりに軽減はするが、眼球突出は改善しにくい。以後、半年が経ち、眼球突出に関しては大きな進展はみられなかった。治療を受けていると目の不快感は楽ということで、現在も週に一回来院される。現在もまだ、服用中で、病院から頂く薬が減るたびに体調の変動があり、浮腫、だるさなどが現れる。それらの症状に対応しながら継続中。
甲状腺の機能異常だから代謝内分泌系疾患として分類されてはいるが、この病気の実態は自己免疫疾患である。誠花堂は漢方医学の視点からアプローチして今の所、効を奏している。鍼という、ハリガネ一本で変わるのだから、妙という他ない。

甲状腺機能亢進症 中心性網膜症との合併

40代 男性 会社員 Tさん 

初診から3ヵ月間、週2回のペースで治療。自宅での施灸も行う。10回目の治療ののち、見え方が回復してきていることを実感され、その後更に治療を継続し、3ヵ月が経過した時点で9割方視力と視野が回復。鍼灸治療を始めてから持病の甲状腺機能亢進症に対する服薬量を減らせた事と、体重が5kg減り、適正体重になっていったこと等の全体的な改善もみられた。更なる視力と体質改善、体調維持のためにこの後も週一のペースで通われた。

甲状腺機能亢進症には、自然によくなってしまうものもあります。例えば、産後によく見られる無痛性甲状腺炎では、甲状腺におこる炎症によって、蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出るためにおこります。このようなタイプの甲状腺炎はバセドウとは病理が違うので、抗甲状腺薬は効きません。
鍼灸治療はその人の体質をみて、証をたてて治療します。身体におこる見えない不調和を解消することで、血中の甲状腺ホルモンが正常化が促されるのだと考えられます。

貧血

貧血は別項として分けました。

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この症例集の目的

鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。

レストランが様々なように鍼灸院も、鍼灸師もさまざまです。ですから、この症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。よって、全国どこでも鍼灸院であれば同じようにできるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありません

WHO鍼灸適応疾患

WHOでは以下のように評価されており、現在の日本の医学界における評価にくらべれば格段に高く評価されているといえます。ですが、それでもまだ不完全です。現実にはもっと幅広い疾患に対応してきた歴史が鍼灸にはあります。ここでは便宜上WHOの適応表を借りて作成しています。

神経系疾患神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ヒステリー
運動器系疾患関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
泌尿器系疾患膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患生理痛・月経不順・冷え性・不妊・更年期障害・乳腺炎・白帯下
耳鼻咽喉科系疾患中耳炎・耳鳴・ちくのう・扁桃炎・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎
眼科系疾患眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい
小児科疾患小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
それ以外の疾患頭痛 花粉症 過敏性腸症候群 貧血 皮膚疾患 不妊・逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症

ex 「頭痛」「扁桃炎」など、あなたの症状を検索してみて下さい。でも、なにも見つからなかったらすみません。
*該当するページがなくても、対応できる症状のすべてを網羅している訳ではありません。興味がある方は、お問い合わせ下さい。