運動器系疾患の症例集
首痛、四十肩、五十肩、腰痛、背部痛、膝の痛み、痺れ、麻痺。
あきらめるその前に、ご相談ください。
首痛、四十肩、五十肩、腰痛、背部痛、膝の痛み、痺れ、麻痺。
あきらめるその前に、ご相談ください。
一部ですが、症例を公開します。
大腸癌腫術後から体調が思わしくない。昔、頭蓋骨を痛めたところが辛いのだが、雨が降る前により悪化するという。
治療をすると、少しづつ緩んでいく。9回目の時点で、5割ほど症状が残っている。その後も定期的にメンテナンスに通われる中で、雨が近づいても悪化しにくくなっていった。飲酒、間食が多く、生活習慣の改善も必要なケース。
右首が辛い。ゴロゴロとした異物感がある。下を向けない。
初回の治療では大きな変化なし。3回目、何年もずっと辛かった首の痛みがなくなってきたという。4回目、効果は持続し、もう気にならなくなったと喜ばれる。治療は終了となった。
2年ほど前から具合が悪くなり「うつ」または不安障害だと言われる。子宮筋腫も見つかった。この頃から右首が痛むという。朝と疲れてくると辛くなる。
治療開始してから3回。特に大きな変化はなし。治療方針を変えて4回目、始めの一鍼を置くとHさんの目から涙が溢れ出してくる。あくびを10回以上された。4回目にして、ようやくスッキリした様子で帰れられた。5,6回目も同様で、鍼をしてあくびが始まり、涙が溢れてきて呼吸が深くなる。泣くに泣かれないものがたくさん詰まっているのだという。そうして気が通り初めると、右首の症状は軽減する。心身相関の好例といえよう。
首が回らなくなり昨日マッサージで揉んでもらったが、やはり痛くて動かせないという。よくみると、首周りのリンパも腫れている。最近、風邪でも引いたのかと言うと「そうだ」というので、風邪の治療をしたら、その晩、発熱と汗を大量にかいて治ってしまった。
整形外科や接骨院などで診てもらったが、、といって来院。特に炎症や変形がある訳でもない。以前、静脈瘤をやっている。腹診をすると、盲腸の手術跡も堅くひきつれ、膝というよりも、全身の治療が必要だと感じられた。
治療を開始して、数日。足が熱く腫れてきたというので、細絡などから刺絡。だいたい週1回の治療を続ける事8回ほどで完全に回復。ゴルフも犬の散歩もできるようになられた。
7-8か月前からの肩関節の痛み。後ろに手を回せない。挙上は110度までしか挙がらない。膝は出産後からというので30年以上続いている。整形外科やマッサージなどは受けてきた。下肢の静脈のうっ血がみられる。
身体への負担を考慮して、先に肩から治していくことにした。一回目の治療、肩の挙上は170度ほどに改善された。ひじを曲げずに挙げられる。後ろに回すのは若干引っかかる。2回目、肩の状態は良い。後ろに振り向かずにお皿を背後の棚に乗せられたという。膝の治療を開始。4回目、正座ができるようになったと喜ばれるが、まだ長くはできない。直後効果は高いので、継続して続けていけば可動域の改善は達成できると思われる。
WHOにおける鍼灸の評価は、日本の医学界におけるそれよりも格段に高いといえます。ですが、それでもまだ不完全で、現実にはもっと幅広い疾患に対応してきた歴史が鍼灸にはあります。ここでは便宜上WHOの適応表を借りて作成しています。
神経系疾患 | 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ヒステリー |
運動器系疾患 | 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫) |
循環器系疾患 | 動脈硬化症・高血圧低血圧症・心臓神経症・動悸・息切れ |
呼吸器系疾患 | 気管支炎・喘息・風邪および予防 |
消化器系疾患 | 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾 |
代謝内分泌系疾患 | 甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血 |
泌尿器系疾患 | 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎 |
婦人科系疾患 | 生理痛・月経不順・冷え性・不妊・更年期障害・乳腺炎・白帯下 |
耳鼻咽喉科系疾患 | 中耳炎・耳鳴・難聴・ちくのう・鼻炎・扁桃腺炎・メニエル氏病・鼻出血 |
眼科系疾患 | 眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい |
小児科疾患 | 小児喘息・アレルギー性湿疹・虚弱体質の改善・耳下腺炎・夜尿症 |
それ以外の疾患 | 過敏性腸症候群・起立性低血圧・潰瘍性大腸炎 皮膚疾患 尋常性乾癬 逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症 慢性疲労症候群 |
鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。
レストランが様々なように鍼灸院も、鍼灸師もさまざまです。鍼灸さえ受ければ、全国どこであっても同じような結果がでるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありません。この症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。