その症状は、心の問題なのだろうか?

心身症は主に、ストレスによるものだとされています。日常生活の中では、人格や性格の問題として語られることもあり、本人は辛い思いをしたりしています。それで心底、納得できている当事者なんて、そういないと思います。

東洋医学には、病気の原因を内因・外因・不内外因の3つに分ける考え方があります。この考えによれば、ストレスは「内因」に相当し、原因のごく一部を構成するに過ぎないことが分かります。

怒りやすい人は、怒りやすい身体をしています緊張しやすい人は、緊張しやすい身体をしていますし、そういう生活をしています

通常ならば、誰もがやり過ごせるような小さなストレスが、その人にとっては、100倍にも感じられる体の状態があります

病因

原因のすべてを心に求めてしまうのは、あまりに究極的過ぎます。それだと、目的のある実生活においては効率が悪かったりします。例えば、腹痛や下痢があって登校できないというならば、とりあえずは腹痛と下痢を解決すれば登校できます。「そこまでして適応すべきかどうか」という、そもそも論はここでは置きます。

身体上の不調があるならば、身体を治しましょう。それで一割でも二割でも解決に向かうならば、微小とはいえど、価値ある前進になるのでは、と思います。心だけの問題ではなく、もう少し総合的にとらえる視点が社会に欲しいと思います。

「泣くに泣かれないものが詰まっている」

30代 女性 会社員 H・Yさん

2年ほど前から「うつ」または不安障害だと言われる。子宮筋腫も見つかった。朝起きると右首が痛い。疲れると悪化。

4回目、鍼を手に置いた後、Hさんの目から涙が溢れ出しだし、あくびを10回以上された。その後も同様で、鍼をするとあくびが始まり、涙が溢れるごとに、呼吸が深くなっていく。泣くに泣かれないものがたくさん詰まっているのだという。そうして気が通り初めると、右首の症状は軽減していった。

心身


心より身体を治そう

「心の弱さが原因だ」と言われていたが、身体を治すと良くなってしまうとことがあります。例えば「突然の腹痛や下痢が起きて登校できない」、「朝から身体がつらくて家事ができない」など。仮病だ、なまけ病だと言われていた人たちが、身体を治すことで復帰できる。そういうことが実際に起こります。
いくつかの要因が複雑に重なり合っているのが普通ですから、すべてが身体のせいとまでは言いません。ただ、身体の問題からなら手が付けやすいことは事実です。精神的な治療を併用しつつ、身体的な治療を加えていくという形もあります。

心身


身体が変わるとメンタルも変わる

心身一如の立場からすれば、心と体は陰と陽。心身症というならば、すべての病がもれなく心身症ともいえます。

例えば、身体が変わるとあまりイライラしなくなります。クヨクヨすることが減ります。性格が変わるわけではありませんが、身体が楽になるので気持ちにも余裕が現れるのです。
鍼灸の良さは総合性にあるともいえます。心理・社会的な問題だけではなく、気候の変動や飲食の不調和など、より広い視点から症状を捉えることができます。

心当たりがある方はどうぞ誠花堂へお越しください。
意外な進展があるかもしれません。

躁うつ病、妄想、幻覚などを伴う精神病に関しては、当院の運営システムでは、十分に対応しきれないため受け付けておりません。対象は心身症による諸症状、パニック障害、イライラ、抑うつ、不眠など一部の精神疾患のみです。