小児の疾患

小児は気のめぐりが大人よりも良いため、小さな刺激でも非常に大きく改善しやすいものです。「こどもに鍼をするだなんて!」と信じられないかもしれませんが、生後すぐ、0歳の子供でも治療しています。鍼といっても、優しくタッチするくらいの刺激が基本なので、受けているうちに、お子様が気持ちよくて眠ってしまうことも多々あります。


小児喘息

4歳 男児 M・T君 

生後5か月で両足に良性の肉芽腫が現れ、翌月から喘息が始まったという。以後、3年以上、喘息が続いていて夜もよく眠れていない。午後に悪化する。

柴朴湯、小青竜湯、その他、10種類近いお薬を服用し、発作の兆しがあれば、すぐに吸入器を使うという生活をしていた。

週一回のペースで治療を開始。なでる程度の軽い治療。初回治療後から夜の発作の兆しが減る。4回目、薬を飲まなくても発作が出ていない。吸入器を使った日が1日あったかどうかという。夜の発作が無くなったので、母親も寝れる時間が増えたという。足が温かくなっている。5回目、この週は毎日咳が出たが、以前の咳の出方とは違っている。6回目、足の甲に発疹。7回目、頬に湿疹が現れる。咳は再び落ち着いてる。その後、2週間治療が空くが咳は出ず、調子がいいという。この間に、嘔吐があり発熱していた。9回目、体質改善できたとはまでは言い難いが、症状が落ち着いているので、回数を減らしていく事とした。

小児喘息

12歳 7年前に始まった喘息

一か月ほど前から、夜に胸が苦しくなりゼイゼイとして咳き込む。微熱が続く。首肩のこりも強い。小児鍼で治療をして、お灸をすえて帰した。一度の治療で症状自体は、だいぶ良くなってしまった。ただし、体質改善にはまだ時間がかかるため、自宅での施灸を続けてもらっている。ほぼ再発はない様子。

小児喘息と湿疹

4歳 Y君 3歳ごろから湿疹と喘息が始まった。

気管支喘息と言われている。背中の肌膚を触診してみると、お灸がよく効きそうなタイプに思えた。実際にお灸をしてみると温かくて気持ちがいいとウトウトと目をつぶっていた。

初回の治療後におならがたくさん出て、咳は消失したと喜ばれる。便は出たが、まだコロコロしている。2回目の治療の後は、2,3日続けて下痢が出た。3回目の時は首の裏の湿疹も、喘息症状もでなくなる。風邪をひきやすい体質は残っているが、主訴についてはほぼ消失したので、治療も終了とした。

*近年は中国大陸からの汚染物質などの問題もあり、呼吸器を早くから病むお子さんが増えているようです。私自身が過去に小児喘息を患っていたこともあり、アレルギー性疾患と共に、得意なもののひとつです。きっとお力になれると思いますので、気兼ねなくご相談ください。

中耳炎と副鼻腔炎を併発

6歳 女児 Y・Mちゃん

一歳頃からアトピーとなり、ステロイド治療を続けていたが、それを一週間前に中断。数日後に耳が痛くなり病院へ行ったところ、中耳炎、副鼻腔炎になっていたという。その後、来院された。

治療をした夜、高熱がでると共に、耳のまわりから汗をたくさんかき、翌朝には膿んだ耳だれが溢れ出し、髪にからみ着くほど出た。それにより痛みと熱感が大いに減ったという。

翌日の治療後も同様に、高熱が出て、やはり耳だれが出た。三日目には、アゴのあたりに少し痛みが残っているが、アトピーの状態もよくなっていた。治療をすると、やはり耳だれとともに発汗する。その後、中耳炎、副鼻腔炎の症状は癒えた。アトピーの治療に移行した。

小児の紅斑

0歳 男児 M・kくん

顔面・関節部に紅斑があり痒がるという。血毒が強く絡んでいる事が考えられたので、先ず刺絡をした後、小児鍼で3分ほど肌をなでて終わりにした。その後、これまでと一転して、大汗をかくようになり、湿疹はきれいに消失した。
皮膚病は、汗や便など同じく老廃物としての側面があり、出し切って行く事で治る。薬で押し込めてしまうと、別の病気に変化してしまうので注意がいる。

小児の湿疹

生後八ヵ月 男児 K・Iくん

左顔面部に湿疹が多く、痒がって泣く。代替医療をうけて症状は少し良くなったが、治り切らないという。便秘ぎみ。強く反応の出ているツボにお灸を一点集中に燈もすこと数壮。その後、大量の緑色の便が数回下り、それが数日続いた。便がよく出るのに比例して、湿疹は完全に消失した。

伝染性軟属腫 みずいぼ

2歳 男児 I・Sくん

5月に発症。それから色々な民間療法を試したみたが、増えもしなければ減りもしない、良くなっていかないという事で9月になって来院。小児鍼をすること4回目の治療後、イボが赤く腫れだした。6回目、イボが彼初めて消散し始めた。10月。10回目でほぼ消失。個人差があるが、長いと一年以上は消えない事もあるらしいので、発症から5か月で消えたのは早い方。

風邪 お乳を吐いてしまう

機嫌が悪く、大声で泣く。体全体が熱く、足先はわずかに冷えている。お乳を飲んでも吐いてしまう。母親にだっこをしてもらったまま、小児鍼をした。

待合室でしばしの間、様子を見てもらっていたところ、大粒のような汗をかき始めた。汗の管理をしっかり行うように指示して返した。翌日、何事もなかったかのようにケロリと元気になっていた。

小児 眼瞼の炎症・充血・腫れ

二歳 男児 眉間に青筋有り

数日前より目をしきりにひっかいて痒がる。機嫌が悪く、食欲も減退していた。ある朝起きてみると右まぶたが赤く腫れ、眼球の充血もあった。翌日には膿が目に溜まり目が開かなくない程になる。撫でる程度の小児鍼を頭部と手足に施して、そのまま帰した。翌朝は目やにがほとんどでない程に減少し4日ほどで癒えたという。

手足口病 

2歳6ヶ月 男児 I君

2日前から下唇の裏に口内炎、口唇・手足に水泡。身体の外側にばかり水泡があり、手足の平には現れていない。高熱があり機嫌が悪い。病院で手足口病と診断を受ける。

発症してから4日目。初回治療の時は、体内の熱を放散させるように治療をすると、体温が下がっていった。2回目の治療時にはまだ口内炎が痛くて、食事を拒むという。同様の治療を3回施して終了。治療をすると具合がよい。一般には、7―10日ほどで自然治癒するとはいわれている。

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この症例集の目的

鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。

レストランが様々なように鍼灸院も、鍼灸師もさまざまです。ですから、この症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。よって、全国どこでも鍼灸院であれば同じようにできるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありません

WHO鍼灸適応疾患

WHOでは以下のように評価されており、現在の日本の医学界における評価にくらべれば格段に高く評価されているといえます。ですが、それでもまだ不完全です。現実にはもっと幅広い疾患に対応してきた歴史が鍼灸にはあります。ここでは便宜上WHOの適応表を借りて作成しています。

神経系疾患神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ヒステリー
運動器系疾患関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
泌尿器系疾患膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患生理痛・月経不順・冷え性・不妊・更年期障害・乳腺炎・白帯下
耳鼻咽喉科系疾患中耳炎・耳鳴・ちくのう・扁桃炎・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎
眼科系疾患眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい
小児科疾患小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
それ以外の疾患頭痛 花粉症 過敏性脹症候群 貧血 皮膚疾患 不妊・逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症

ex 「頭痛」「扁桃腺」など、あなたの症状を検索してみて下さい。でも、なにも見つからなかったらすみません。
*該当するページがなくても、対応できる症状のすべてを網羅している訳ではありません。興味がある方は、お問い合わせ下さい。