頭痛と鍼灸治療

私自身が、酷い頭痛もちであったため、頭痛の治療は得意な分野の一つです。西洋医学での分類によると、頭痛には緊張性頭痛、頭部神経痛、群発頭痛、低髄液性頭痛、頭部神経痛の他、副鼻腔炎やくも膜下出血によるものなどがあります。命にかかわるようなクモ膜下出血による頭痛はよく知られていても、その他の頭痛はあまり注目されることがありません。しかし、頭痛の種類によっては、日常生活がままならないほどの頭痛もあります。その事が、社会的には認知されていないため、頭痛患者の苦しさは増しています。
さて。偏(片)頭痛や群発頭痛という病名は、単にその特徴を述べただけであり、本質を表してはいません。病名にこだわらず、本質を理解する必要があります。誠花堂にはその方法があります。


1.緊張型頭痛 頭がしめつけられるような痛み

以前は筋収縮性頭痛と呼ばれていました。一生のうちでほとんどの人が一度は経験するというポピュラーな頭痛で、日本人にもっとも起こりやすい頭痛です。パソコン業務などで、肩や首の強い緊張がおこり、自律神経失調症だと言って来られることもあります。頭・首・肩の筋緊張のため、血流が悪くなり、筋肉に発痛物質がたまってくると、次第に神経を刺激して痛みを惹き起こします。
筋の緊張は、長時間同じ姿勢をとり続けたり、冷房にあたりすぎたり、精神的なストレスによっても引き起こすと言われていますが、誠花堂は、外的な要因のみならず、身体の内側の要因も深く関連しているのが実情だと感じています。痛みの本質を究明せず、鎮痛剤や湿布でごまかしているうちに慢性化し、悪循環に陥るということがあります

緊張型頭痛の特徴

・ジワーッとした圧迫感 拍動のない鈍痛
・後頭部を中心として、頭全体が痛い 左右差がない
・痛みは毎日持続する
・ただし、日常的な動作で悪化はしないので、仕事はできる
・日、日時によって痛みの程度に大きな変化はみられない
・高頻度で肩こりを伴う
・痛みのために吐き気を伴ったり、夜間に目を覚ますことはない
・首を回すと、一瞬めまいがすることがある
・夕方、曇天で悪化傾向


2.(拍動性)偏頭痛 こめかみにズンズン突上がる痛み

頭の片方が痛むから偏頭痛と呼ぶのですが、始めは片側なのに、酷くなると両側になることもあります。一方で「片側が痛む頭痛」には後頭神経痛や群発頭痛もありますので、偏頭痛と言う呼び名はあまりいい病名ではありません。ここでは、ズンズンと拍動する、拍動性頭痛として扱います。この頭痛では血管が拍動するたびに痛み、吐き気などを伴うのが特徴です。発作が起こると何も手につかないくらいになったりします。発作のある人の話を聞いていると、睡眠不足や疲労なども関係しているようですから、労作性頭痛の一部もここに含まれてしまいます。 誠花堂が得意な頭痛のひとつです。

(拍動性)偏頭痛の特徴

・血縁者にも同じような症状が出ている
・30歳までに発症している
・毎日ではなく、ときどき、発作的に出る
・妊娠中は軽くなる
・若いころは回数が少ないが、症状が激しい
・年齢を重ねるごとに症状は軽くなるが、発作の頻度は増える
・春から夏に発作が多い
・閃輝暗点や吐き気、あくびなどの前駆症状があることも

偏頭痛にはトリプタンがよく効くと言われていますが、血管を収縮させるため脳梗塞や心筋梗塞のリスクがある方は使えないと言われています。また、首肩のこりが血管の収縮によって、より一層強化されると後頭神経痛なども起こしやすくなります。痛みの原因については、発作が起きる前に、悪化させる要因が必ずあり、それを特定していくことはある程度可能です。発作が始まっていても鍼灸で鎮静させることは可能ですが、発作が起こらないように生活を見直して体質を改善していく必要があります


3.頭部神経痛(後頭神経痛、三叉神経痛)

主には後頭神経痛ですが、三叉神経痛と併発すると片頭痛と間違われるようです。(GOTS:great occipital trigeminal syndrome大後頭神経三叉神経症候群)ただ、上記の片頭痛とは病理が違います。軽いとピリピリした違和感くらいの痛みが現れるため、皮膚病と間違うこともあるようです。重症だと火箸で突き刺されたような痛みと表現されるように、痛みの程度は様々です。原因は特定されていませんが、抗癲癇薬やB12などが治療薬として使われています。抜本的な解決が今のところないため、鍼灸院へ来られる方がいます。

頭部神経痛の特徴

・束ねた針で突かれるような、ビリっとする痛み
・痛んでも数秒で治まっていく
・皮膚の表面に近い痛み
・三叉神経が痛むと目の奥にも感じる
・神経が痛むので、ラインがある程度はっきりしている
・ジンジンするなどの異常知覚
「後頭神経痛は頭のてっぺんから肩にかけて、スジでも入っているように痛みがひびく」と言われています。一部では耳周辺や耳たぶの痛みとして感じられることもあります。

後頭部の髪の生え際あたりには、大後頭神経、小後頭神経の出口があるので、圧してみると痛みます。ツボでいうと天柱・風池穴あたりですが、頭痛の治療穴としても全般的によく使う所です。メカニズムの解明はされていませんが、風邪を引いたことが関連しているとも報告されており、実際、東洋医学では外感病として扱ってきた病の中に、たくさんの治療のアイデアが残されています。何が神経を刺激するのかはたとえ不明であっても、対処する方法はあります。


4.群発頭痛 男性に多い強烈な痛みの頭痛

桁違いに痛みが強いわりに、患者数が少ないため、一般にはあまり知られていないという、大変つらい疾患です。周囲の無理解から「怠け病」などと誤解されることもある頭痛です。以前は偏頭痛の仲間だと位置づけられていましたが別物です。「群発期」と呼ばれる頭痛発作が起こる時期は2年に1回から毎年1、2回という人が多いようです。こういう激烈な症状は頭痛に限らず言えることですが、発作が起きている1,2か月の間に対処するよりも、発作の起きていない10か月の間をいかに過ごして、体質を改善していくかが大切だと感じています。

群発頭痛の特徴

・大多数が男性
・1~2か月の群発期が年に1,2回おこる
・群発期には、1日1回~数回、いつも決まった片側に頭痛が出現
・眼の奥をえぐられるような痛みが、1,2時間続いたあと完全に消える
・頭痛側で目の充血、涙、鼻水など
・身体を動かしたり、力をいれて耐える
・痛みの直前に前駆症状
・朝なら朝、夜なら夜。決まった時間に現れる

三叉神経痛や歯槽膿漏とも間違われるようですが、のた打ち回ったり、床をこぶしで殴って骨折したりすることもあるほど激しい痛みなのが特徴です。発作が急すぎるため薬の投与が間に合わないという問題もあります。血中のヒスタミンや髄液中のアセチルコリンの増加が認めるため、群発頭痛に関与していると言われていますが、決まった季節に出やすいなど体質的な問題が多くかかわっていると考えられます。


5.低髄液性頭痛

髄液圧が変化することによって、脳や脳表面にある細かい血管や末梢神経や硬膜に加わる圧が圧が低下するために起こると考えられています。

循環血液量が減ると髄液の産生にも影響するため、発汗などによる脱水も関連する。朝、起立時や末梢血管が拡張する夏場に辛いのが特徴。日頃からよく養生をしておく必要があります。

低髄液性頭痛の特徴

・寝っころがると楽になる 起き上がると痛みが強くなる
・頭全体のジーンとする均一性の痛み 
・強いと拍動を感じる緊張した時には頭痛が改善する
・午前中に強く、午後になると軽くなる
・夏にかけて悪化傾向
・めまい感を伴う事がある
・低血圧傾向

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4.危ない頭痛 - 脳などの病気が原因で起こる頭痛です

頭痛のなかには、放っておくと生命の危険にかかわる病気がひそんでいることがあります。ここでは、頭痛を起こす代表的な病気を紹介します。疑わしい場合、心配なときには、急いで医療機関を受診してください

1.くも膜下出血による頭痛

・かなづちで殴られたよう激烈な痛みが、ある一瞬から突然始まる
・意識を失ったり、ひきつけを起こす場合もある

くも膜下出血とは脳の表面にある動脈に「血管のコブ」ができ、それが破裂して脳を包む「くも膜」という薄い膜と、脳との間に出血が起こる病気。短時間で死にいたる危険もある恐い病気です。たとえ痛みが楽になってきたとしても、すぐに救急車で脳神経外科へ。

2.脳腫瘍による頭痛

・麻痺、見当識障害、ふらつきなど、侵される部位により様々な症状がでる 
・1カ月くらいのうちに頭痛の症状がどんどんひどくなってくる
・朝目を覚まして、起き上がる直前が一番ひどい
・横になると悪化するので、起きていたい
腫瘍が大きくなって頭蓋内圧が上昇してから、諸症状が現れるため、頭痛よりはふらつきや麻痺症状が先行するようです。また、横になっても楽にならないからといって、ただちに脳腫瘍という訳ではありません。

3.慢性硬膜下血腫による頭痛

・頸を強く左右に振ると痛みがでますが、全く痛みがでない場合もあります、
・計算ができない、日付がわからないなどの痴呆症状
・意識障害
頭をぶつけてから症状が出るまでに1〜数カ月かかるため、受傷直後にCTを取ってもわかりません。脳を包む硬膜の内側から徐々に出血し、少量でも血腫ができるので、手遅れになる前に手術が必要です。

4.髄膜炎による頭痛

・頭痛にともなう発熱 風邪を引いていた
・吐き気や、後頭部から首筋が硬くなる症状が現れる
・首を下に曲げることができない

髄膜炎とは病原体が脳の髄膜下腔という深い所に侵入したために起こる、炎症性の疾患です。神経内科へ行き、正しい診断と処置をしてもらいましょう。

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