頭痛の種類には、主に筋緊張によるもの、神経痛、血管拍動性、低髄液性などが多く見られます。

片頭痛、緊張性頭痛などと様々な呼び方がありますが、それらは日常の些細なことが複雑にからみ合って起こっています。例えば、エアコンなどの空調の影響、姿勢と身体の使い方、睡眠の質、食事の内容、天候の変化といったことです。

日常のチェックポイントさえ押さえておけば予防することもできます。

頭痛 

40歳 女性 S・Nさん

20代の頃から発作的に頭痛、息切れと動悸があり、目がちかちかして倒れることもある。なので頭痛発作が起きると服薬で済ましてきた。

治療の途中から頭が軽い!と涙を流しながら仰る。大げさに思われる方もいるであろうが、慢性の頭痛はそれくらい辛いものであり、この方の様に涙を流して喜ばれる方はしばしばいる。
その後、年に数回、頭痛がでると駆け込んで来られるが以前より大分良いらしい。

頭痛2 

62歳 女性 N・Mさん

15歳からの片頭痛がある。睡眠中目が覚めてよく寝れていない。

初回治療ではあまり変化なし。2回目、治療中に痛みがスッキリ取れたことで「誰に言ってもわかってくれないので…」と涙を流して喜ばれた。その後も痛みがきつくなる時に来院されたが、徐々に間隔は空いて行った。

頭痛3

28歳 女性 Y・Uさん

毎月1-2回頭痛。
初回治療後、晩に発汗し、一回下した。4回目、今月は頭痛の予兆がない。顔色も良く、ツヤが出てクマも減った。休日はぐったり疲れて寝ているだけであったが、最近は元気になり日中に活動できる。以後、頭痛は出ていない。

頭痛4

30代 女性 主婦 Hさん

頭が重く痛む。首肩こりが酷い。
5回目、頭痛の頻度が減。誠花堂で治療を受けると頭痛が楽になるという。辛くなったときだけ来院される。

頭痛5

30代 女性 主婦 Uさん

20年来の頭痛、肩こりがある。低気圧接近で頭痛が激化。手のしびれ、蓄膿症がある。
3回目には、鼻の通りも大分よくなったらしく、頭痛が酷い時にだけほとんどバッファリンの代わりに来院される。

頭痛6

40代 女性 会社員 Y・Uさん

10年ほど前に発症。群発性頭痛と診断を受けてからは服薬でしのいできたが、原因は不明。酷い時は目の奥に激痛があり一日憂鬱。
治療した日の夜はよく眠れた。4回目、炎天下であったが、頭痛は起きなかった。6回目、落ち着いているとのことで、治療は終了となった。

頭痛7

30代 女性 会社員 Mさん

頭痛の他、背中・肩も痛くなり、夜も寝れない。じっとしていられない。低髄液性頭痛と診断。
初回治療後、ずっと続いていた頭痛は治まる。3回目、低気圧が近づいても頭痛はほとんどなかった。

頭痛8

15歳 男性 Mくん

5月のはじめに友達とのトラブルがあり、それ以来頭痛がする。
4回目、頭痛は半減している。9回目、大分良かったが、徹夜をしたら再発。
養生せずに無理を通すと再発するが、その事を本人自身が学習していくうちに、頻度はさらに少なくなっていった。

頭痛9

30代 女性 自営業 Y・Yさん 2013/04/24

月経時の頭痛と吐き気。
治療後に黒便が出た。4回の治療時に月経が始まり、頭は重い程度で済んだ。その後、月経時の不調はなくなられたというお礼の電話を頂いた。

頭痛10

45歳 女性 F・Mさん 会社員

吐くほどの頭痛が週に一回。辛い日々が一年ほど続いている。こわばりが強く起きるのが苦痛。
治療後、バスに乗っても、歩いても大丈夫になったという。3回目、腰背中もよい。8回目、関節のこわばりが消失。

頭痛11

20代 女性 会社員 S・Mさん

デスクワークに不規則な就業、運動不足が重なって、慢性的に体が重く、コリ感。足先は冷え、お顔は赤い。

治療後から、頭痛と吐き気も減り、一ヶ月ほどでほとんど起こらなくなった。また、毎月当たり前のように月経痛があったというが、治療を初めてから緩和し始めているという。

頭痛12

33歳 女性

社会人になってから頭痛は更に悪化し、連日服薬している。
3回目、頭痛薬も服用せずにすんでいる。春になると頭痛は悪化しやすいが、春も悪化せずに落ち着ている。

頭痛13

40代 男性 Iさん

2年前から頭痛、肩こり。
治療を開始して8回目、2月の初頭だというのに、手足が温かい。継続すること15回目の時点で、手足の冷えは気にならないほどに減った。頭痛、扁桃腺も落いた。

頭痛14

50代 女性 自営 S・Mさん

首肩が辛い。明け方には頭痛で目が覚める。週2回のペースで治療を開始。
5回目。食いしばりも頭痛もなくなり、睡眠の質が良くなる。徐々に元気も出てきてやる気が湧いてきたという。

頭痛15

40代 男性 会社員 K・Nさん

後頭部を触るとピリピリ痛む。目を動かすと、後頭部が痛む 目の周りも痛い。
後頭部には確かに反応があり、その奥の視神経に異常が続いている。一度の治療で痛みは消失した。

頭痛16

20代 男性 会社員 K・Sさん

頭痛 発熱 寒気 咽がイガイガ。治療後の晩に大量の大汗をかき、3度着替えた。翌朝にはすべての症状が消失。

頭痛17

30代 女性 主婦 Tさん

感染症の後遺症で微熱・頭痛・めまいが消えない。
2回目の治療後には頭痛、めまいは消失。

頭痛18

40代 男性 会社員 K・Nさん

年に数回、偏頭痛発作。これ以上薬に頼るのは嫌だということで来院。
吐き気があり動くと頭痛は増悪。しかし、横になっても痛いので起きているほうが楽。寝不足、夏日、低気圧の通過で悪化。

治療後に大量に便通。頭痛は収まり動けるように。体質的な問題があるので、定期的にメンテナンスされたほうが良いのだが、具合が悪くなるころに来院される。

頭痛19

33歳 女性 教員 N・Kさん

頭が痛くて、数年に渡って、毎日鎮痛剤を服用してきた。目がかすみ、まぶたが重い。頭も重い。
治療後、頭痛・頭重感、目のかすみ、まぶたの重さがスッキリする。とても喜んで帰られた。治療を続けていく内に、低気圧の影響も受けにくくなった。

頭痛20

33歳 女性

一か月前からの頭痛。
初回治療後、頭痛が強かった。9回目、だいぶ良い。11回目、うたた寝すると頭痛がしていたが、それもでなくなった。

頭痛分類

1.緊張型頭痛

頭がしめつけられるような痛み [#t90fee90]
以前は筋収縮性頭痛と呼ばれていました。一生のうちでほとんどの人が一度は経験するというポピュラーな頭痛で、日本人にもっとも起こりやすい頭痛です。パソコン業務などで、肩や首の強い緊張がおこり、自律神経失調症だと言って来られることもあります。頭・首・肩の筋緊張のため、血流が悪くなり、筋肉に発痛物質がたまってくると、次第に神経を刺激して痛みを惹き起こします。
筋の緊張は、長時間同じ姿勢をとり続けたり、冷房にあたりすぎたり、精神的なストレスによっても引き起こすと言われていますが、誠花堂は、外的な要因のみならず、身体の内側の要因も深く関連しているのが実情だと感じています。痛みの本質を究明せず、鎮痛剤や湿布でごまかしているうちに慢性化し、悪循環に陥るということがあります

緊張型頭痛の特徴

・ジワーッとした圧迫感 拍動のない鈍痛
・後頭部を中心として、頭全体が痛い 左右差がない
・痛みは毎日持続する
・ただし、日常的な動作で悪化はしないので、仕事はできる
・日、日時によって痛みの程度に大きな変化はみられない
・高頻度で肩こりを伴う
・痛みのために吐き気を伴ったり、夜間に目を覚ますことはない
・首を回すと、一瞬めまいがすることがある
・夕方、曇天で悪化傾向


2.(拍動性)偏頭痛

 こめかみにズンズン突上がる痛み
頭の片方が痛むから偏頭痛と呼ぶのですが、始めは片側なのに、酷くなると両側になることもあります。一方で「片側が痛む頭痛」には後頭神経痛や群発頭痛もありますので、偏頭痛と言う呼び名はあまりいい病名ではありません。ここでは、ズンズンと拍動する、拍動性頭痛として扱います。この頭痛では血管が拍動するたびに痛み、吐き気などを伴うのが特徴です。発作が起こると何も手につかないくらいになったりします。発作のある人の話を聞いていると、睡眠不足や疲労なども関係しているようですから、労作性頭痛の一部もここに含まれてしまいます。 誠花堂が得意な頭痛のひとつです。

(拍動性)偏頭痛の特徴

・血縁者にも同じような症状が出ている
・30歳までに発症している
・毎日ではなく、ときどき、発作的に出る
・妊娠中は軽くなる
・若いころは回数が少ないが、症状が激しい
・年齢を重ねるごとに症状は軽くなるが、発作の頻度は増える
・春から夏に発作が多い
・閃輝暗点や吐き気、あくびなどの前駆症状があることも

偏頭痛にはトリプタンがよく効くと言われていますが、血管を収縮させるため脳梗塞や心筋梗塞のリスクがある方は使えないと言われています。また、首肩のこりが血管の収縮によって、より一層強化されると後頭神経痛なども起こしやすくなります。痛みの原因については、発作が起きる前に、悪化させる要因が必ずあり、それを特定していくことはある程度可能です。発作が始まっていても鍼灸で鎮静させることは可能ですが、発作が起こらないように生活を見直して体質を改善していく必要があります


3.頭部神経痛(後頭神経痛、三叉神経痛)

主には後頭神経痛ですが、三叉神経痛と併発すると片頭痛と間違われるようです。(GOTS:great occipital trigeminal syndrome大後頭神経三叉神経症候群)ただ、上記の片頭痛とは病理が違います。軽いとピリピリした違和感くらいの痛みが現れるため、皮膚病と間違うこともあるようです。重症だと火箸で突き刺されたような痛みと表現されるように、痛みの程度は様々です。原因は特定されていませんが、抗癲癇薬やB12などが治療薬として使われています。抜本的な解決が今のところないため、鍼灸院へ来られる方がいます。

頭部神経痛の特徴

・束ねた針で突かれるような、ビリっとする痛み
・痛んでも数秒で治まっていく
・皮膚の表面に近い痛み
・三叉神経が痛むと目の奥にも感じる
・神経が痛むので、ラインがある程度はっきりしている
・ジンジンするなどの異常知覚
「後頭神経痛は頭のてっぺんから肩にかけて、スジでも入っているように痛みがひびく」と言われています。一部では耳周辺や耳たぶの痛みとして感じられることもあります。

後頭部の髪の生え際あたりには、大後頭神経、小後頭神経の出口があるので、圧してみると痛みます。ツボでいうと天柱・風池穴あたりですが、頭痛の治療穴としても全般的によく使う所です。メカニズムの解明はされていませんが、風邪を引いたことが関連しているとも報告されており、実際、東洋医学では外感病として扱ってきた病の中に、たくさんの治療のアイデアが残されています。何が神経を刺激するのかはたとえ不明であっても、対処する方法はあります。


4.群発頭痛 

男性に多い強烈な痛みの頭痛 [#r242f633]
桁違いに痛みが強いわりに、患者数が少ないため、一般にはあまり知られていないという、大変つらい疾患です。周囲の無理解から「怠け病」などと誤解されることもある頭痛です。以前は偏頭痛の仲間だと位置づけられていましたが別物です。「群発期」と呼ばれる頭痛発作が起こる時期は2年に1回から毎年1、2回という人が多いようです。こういう激烈な症状は頭痛に限らず言えることですが、発作が起きている1,2か月の間に対処するよりも、発作の起きていない10か月の間をいかに過ごして、体質を改善していくかが大切だと感じています。

群発頭痛の特徴

・大多数が男性
・1~2か月の群発期が年に1,2回おこる
・群発期には、1日1回~数回、いつも決まった片側に頭痛が出現
・眼の奥をえぐられるような痛みが、1,2時間続いたあと完全に消える
・頭痛側で目の充血、涙、鼻水など
・身体を動かしたり、力をいれて耐える
・痛みの直前に前駆症状
・朝なら朝、夜なら夜。決まった時間に現れる

三叉神経痛や歯槽膿漏とも間違われるようですが、のた打ち回ったり、床をこぶしで殴って骨折したりすることもあるほど激しい痛みなのが特徴です。発作が急すぎるため薬の投与が間に合わないという問題もあります。血中のヒスタミンや髄液中のアセチルコリンの増加が認めるため、群発頭痛に関与していると言われていますが、決まった季節に出やすいなど体質的な問題が多くかかわっていると考えられます。


5.低髄液性頭痛

髄液圧が変化することによって、脳や脳表面にある細かい血管や末梢神経や硬膜に加わる圧が圧が低下するために起こると考えられています。

循環血液量が減ると髄液の産生にも影響するため、発汗などによる脱水も関連する。朝、起立時や末梢血管が拡張する夏場に辛いのが特徴。日頃からよく養生をしておく必要があります。

低髄液性頭痛の特徴

・寝っころがると楽になる 起き上がると痛みが強くなる
・頭全体のジーンとする均一性の痛み 
・強いと拍動を感じる緊張した時には頭痛が改善する
・午前中に強く、午後になると軽くなる
・夏にかけて悪化傾向
・めまい感を伴う事がある
・低血圧傾向

ご予約はこちらから! [#be5f10d6]
TEL 092-401-0898  (おーくに よーい おーハリキューや)


4.危ない頭痛

頭痛のなかには、放っておくと生命の危険にかかわる病気がひそんでいることがあります。ここでは、頭痛を起こす代表的な病気を紹介します。疑わしい場合、心配なときには、急いで医療機関を受診してください

1.くも膜下出血による頭痛

・かなづちで殴られたよう激烈な痛みが、ある一瞬から突然始まる
・意識を失ったり、ひきつけを起こす場合もある

くも膜下出血とは脳の表面にある動脈に「血管のコブ」ができ、それが破裂して脳を包む「くも膜」という薄い膜と、脳との間に出血が起こる病気。短時間で死にいたる危険もある恐い病気です。たとえ痛みが楽になってきたとしても、すぐに救急車で脳神経外科へ。

2.脳腫瘍による頭痛

・麻痺、見当識障害、ふらつきなど、侵される部位により様々な症状がでる 
・1カ月くらいのうちに頭痛の症状がどんどんひどくなってくる
・朝目を覚まして、起き上がる直前が一番ひどい
・横になると悪化するので、起きていたい
腫瘍が大きくなって頭蓋内圧が上昇してから、諸症状が現れるため、頭痛よりはふらつきや麻痺症状が先行するようです。また、横になっても楽にならないからといって、ただちに脳腫瘍という訳ではありません。

3.慢性硬膜下血腫による頭痛

・頸を強く左右に振ると痛みがでますが、全く痛みがでない場合もあります、
・計算ができない、日付がわからないなどの痴呆症状
・意識障害
頭をぶつけてから症状が出るまでに1〜数カ月かかるため、受傷直後にCTを取ってもわかりません。脳を包む硬膜の内側から徐々に出血し、少量でも血腫ができるので、手遅れになる前に手術が必要です。

4.髄膜炎による頭痛

・頭痛にともなう発熱 風邪を引いていた
・吐き気や、後頭部から首筋が硬くなる症状が現れる
・首を下に曲げることができない

髄膜炎とは病原体が脳の髄膜下腔という深い所に侵入したために起こる、炎症性の疾患です。神経内科へ行き、正しい診断と処置をしてもらってください。

WHO鍼灸適応疾患

神経系疾患神経痛・神経麻痺痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい不眠・神経症・ヒステリー
運動器系疾患関節炎リウマチ頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患動脈硬化症・高血圧低血圧症・心臓神経症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患甲状腺機能亢進症・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
泌尿器系疾患膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患生理痛月経不順冷え性不妊更年期障害・乳腺炎・白帯下
耳鼻咽喉科系疾患中耳炎・耳鳴・難聴ちくのう・鼻炎扁桃腺炎・メニエル氏病・鼻出血
眼科系疾患眼精疲労・疲れ目・かすみ目・結膜炎・仮性近視・ものもらい
小児科疾患小児喘息・アレルギー性湿疹・虚弱体質の改善・耳下腺炎・夜尿症
それ以外の疾患過敏性腸症候群・起立性低血圧・潰瘍性大腸炎 皮膚疾患 尋常性乾癬 逆子・つわり 中心性網膜症 線維筋痛症 慢性疲労症候群

この症例集の目的

鍼灸治療に関する「よくわからないこと」が少しでもクリアになるように作成したのがこの症例集です。よって、専門家向けの学術的なものでもなければ、治療の有効性を過大に謳うゴットハンド的なものでもありません。

レストランが様々なように鍼灸院も、鍼灸師もさまざまです。鍼灸さえ受ければ、全国どこであっても同じような結果がでるという話ではありません。また、鍼灸治療の限界を示すものでもありませんこの症例集は、あくまで誠花堂の場合です。誠花堂で日々当たり前のように起こっていることを等身大のまま示したのが、この症例集です。