ある統計では日本人の40%が頭痛で悩んでいるといわれています。あなたも頭痛でお悩みでしょうか?当院は開院以来、頭痛でお悩みの多くの方からご相談を頂いてます。このページでは当院の緊張性頭痛に対する考え方や、施術方針についてまとめました。参考になれば幸いです。緊張型頭痛には以下のような傾向があります。いつとなく起こる寝込むほどではないが頭が痛い、重い締め付けられるような痛みがある首や肩や顔がこる頭痛でやる気がわいてこない。「たかが頭痛」という風潮もあり、ご本人としても「これくらい」と思うあまり医療機関にかかないのも特徴です。しかし、頭痛によって生活・仕事の質が低下するのはもったいないことです。もっとその「辛さ」をご自身が認めていい、認められていい疾患だと思います。緊張性頭痛による問題「頭痛で仕事がはかどらない」「毎日、鎮痛剤を飲まないと過ごせない」「精密検査を受けても異常がないという不安」このようなお声をよく耳にします。局所治療緊張性頭痛への鍼灸の効果は高く、多くは速効性を持ちます。ピンポイントで刺激ができる鍼治療は、局所治療としてもおすすめです。とはいえ、鍼でただ筋を緩めるという発想であれば、マッサージや筋膜リリースとそう大差はありません。全体治療鍼灸・漢方の視点から、全体治療も考慮することが必要です。発作頻度を減らし、発生しても程度が軽く済むようにすることも期待できます。全体を診たうえで調整しておくことで、効果が長持ちします。頭痛は精神的ストレスとの関連も深く、自律神経の問題が原因だとよく挙げられます。しかし、精神的ストレスだけが自律神経を乱すわけではないので、より複眼的な視点が必要です。気血水の調和、臓腑経絡の状態、見るべきところはいくつもあります。誠花堂ならではの特色鍼灸・漢方の視点、解剖生理学からの視点を考慮しつつ人体をハード/ソフトの両面から診ます。「頭の症状としてみた頭痛」と「全体から見た頭痛」とでは大きな違いがあります。このことは非常に大切です。きっと、新たな目線であなたの頭痛を理解することができると思います。また、私(河原)自身が頭痛持ちであったので、頭痛患者の辛さがよく理解できます。体験談と症例「毎日の頭痛がほぼ改善、頭痛薬なしで過ごせる」T.Sさん 27歳 自営業*緊張性頭痛に片頭痛、薬剤性の慢性頭痛を併発していた方の体験談です。「デスクワークが多い。首肩が凝って頭痛がする」よくあるケースです。患部に直接施術することでも大分楽になりますし、多くの場合即効性があります。デスクワークが多い方の場合、環境設備の影響も多いため点検も有効です。デスクの高さ、マウスとキーボードの位置。そして、そのそも「ちゃんと座れるかどうか」が大切です。治療後にちゃんと座れるようになれれば効果は長続きします。「目の奥が痛い、おでこが痛い」緑内障の可能性もありますので、眼科疾患を除いた場合です。この場合は刺すような痛みが多く、いつも同じ場所に現れます。瘀血が関わっている場合が多く、体質的な治療も必要な場合があります。女性の場合は月経に関わっていることがあります。緊張性頭痛を克服するための一歩痛みを取るだけではなくご自身の頭痛が誘発されるトリガー(誘因因子)がなにかを学ぶことは大切です。問診を重ねる中で問題をあぶり出していきます。そのメカニズムを理解し、日常生活の中で体感してもらうことが重要です。そうして生活習慣の改善をすることで、そもそも頭痛の発生自体を減らし、程度も軽くすることができます。医療にかかる頻度も減らすことができます。正しい対応をしよう雑多な健康法情報が溢れる中、ご自身にあった方法を選択することは容易でありません。誠花堂では診察と問診からその判断をすることができます。必要と希望に応じ、日常生活のカウンセリングも行っています。東洋医学の知恵を取り入れることで、生活の質が変わります。雑誌の健康情報に振り回されない、確かな知恵を身に着けることもできます。予防治療を検討すべきケース日本頭痛学会によれば、・片頭痛発作が月に2回以上ある・生活に支障をきたす頭痛が3日以上あるひとつでも該当する場合、予防治療を考慮すべきケースとしており、かなりの人が該当することになるのではと思います。あなたの頭痛は我慢する必要のない、十分に辛い頭痛かもしれません。最後に:危険なタイプの頭痛片頭痛のなかには生命予後に関わる疾患が潜んでいる可能性もあります。・突然に起こった経験のしたことのない頭痛・ここ数ヶ月徐々に悪化している・麻痺・ひきつけなどの徴候がある・物が二重に見えたりする・意識や言葉に影響が出る・頭痛に発熱が伴う以上のどれかに該当するのであれば、重大な病気が原因で発生している可能性があります。すぐに脳神経外科や神経内科などの専門病院を受診されることをお勧めします。参考『頭痛の診療ガイドライン2021』監修:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学 医学書院『頭痛クリニック』寺本純 診断と治療社『図解経筋学』西田浩一 東洋学術出版社