ある統計では日本人の40%が頭痛で悩んでいるといわれています。あなたも頭痛でお悩みでしょうか?当院は開院以来、頭痛でお悩みの多くの方からご相談を頂いてます。このページでは当院の片頭痛に対する考え方や、施術方針についてまとめました。参考になれば幸いです。・片頭痛による問題「頭痛で仕事がはかどらない」「毎日、鎮痛剤を飲まないと過ごせない」「精密検査を受けても異常がないという不安」このようなお声をよく耳にします。主な症状ズキンズキンと脈打つように痛む吐き気や嘔吐を伴うことがある光や騒音で悪化4~72時間持続横になっても楽にならない。ピンとくるようでしたら、片頭痛である可能性が高いです。閃輝暗点といってギラギラした模様が前兆として見えてくる場合もあります。とても仕事なんてできないと思います。その辛さ、お察しします。・一般的にいわれている原因 血管説、三叉神経説と様々なことが言われています。女性に多く、加齢に伴い減少する傾向がありますが原因はまだよく分かっていません・誠花堂の考え片頭痛患者は休日や就寝時など、リラックスタイムに悪化することが多い疾患です。入浴やサウナも誘発します。また低気圧・睡眠不足・過食、特定の食品や薬物が合わずに起こることもあります。寒冷刺激や月経周期が関連することもよくあります。これらが複数重なるとより起こりやすくなります。血管説は一部正しいように思えますが、それだけでもないようです。治療について筋緊張によって起きている訳ではないため、コリをほぐしたり筋膜リリースしても取れません。緊張して起きている訳ではないのだから当然です。そのことが理解されていないため「何をやってもとれない頭痛」と思われています。しかし、そんなことはありません。上手くいけばその場で鎮痛効果が出せます。精神的ストレスは原因のひとつにすぎずすべてではありません。より複眼的な視点が必要です。気血水の調和、臓腑経絡の状態、見るべきところはいくつもあります。発生頻度を減らしていく事が基本となりますが、今まさに発作中であっても治療可能です。誠花堂ならではの特色鍼灸・漢方の視点。そこに解剖学を組み合わせて人体をソフトとハード両面から診ます。「頭の症状としてみた頭痛」と「全体から見た頭痛」とでは大きな違いがあります。このことは非常に大切です。きっと、新たな目線であなたの頭痛を理解することができると思います。症例「頭痛が酷く夜も寝れない」30代 女性 M・Nさん 2015/06/20一カ月ほど頭痛が続いている。特に一週間前から頭痛が酷く夜も寝れなくなった。じっと横になっていられない。びらん性胃腸炎をやりそれから始まっているという。初回治療後、ずっと続いていた頭痛が治まる。5回目、頭痛はほとんど再発していない。8回目、大分落ち着いてきたが治療を受けていると調子がいいというのでしばらく継続された。この方の場合、胃の不調も無関係ではありませんでした。体験談「毎日の頭痛がほぼ改善、頭痛薬なしで過ごせる」27歳T.Sさん 男性・片頭痛を克服するための一歩痛みを取るだけではなくご自身の頭痛が誘発されるトリガー(誘因因子)がなにかを学ぶことは大切です。問診を重ねる中で問題をあぶり出していきます。知識として学ぶよりも、生活の中で実感してもらうことが重要です。そもそも頭痛の発生自体を減らし、程度も軽くすることができます。ご本人の努力にもよりますが「0」にすることもできます。医療にかかる頻度が減ります。正しい対応をしよう間違った健康法で悪化させている場合が少なくないと感じます。雑多な健康法情報が溢れる中、ご自身にあった方法を選択することは容易でありません。誠花堂では診察と問診からその判断をすることができます。必要と希望に応じ、日常生活のカウンセリングも行っています。東洋医学の知恵を取り入れることで、生活の質が変わります。雑誌の健康情報に振り回されない、確かな知恵を身に着けることもできます。・予防治療を検討すべきケース片頭痛患者にはある傾向があるといわれています。医療機関に罹らない、あまり人を頼りにしない。辛くても我慢してしまう傾向がある。私自身もその傾向があったので、よく理解できます。そのことにより労働生産性や生活の質を大きく下げることが分っています。片頭痛におけるうつ病の障害有病率は20-40%ともいわれ、パニック障害との関連もあります。日本頭痛学会によれば、・片頭痛発作が月に2回以上ある・生活に支障をきたす頭痛が3日以上あるひとつでも該当する場合を「予防治療を考慮すべきケース」と定義しています。かなりの人が該当するのではないでしょうか?あなたの頭痛は我慢する必要のない、十分に辛い頭痛かもしれません。当院での施術によって、片頭痛の発作頻度を減らし、発生しても程度が軽く済むようにすることが期待できます。・おまけ:自分でできること片頭痛の予防には、日々の過ごし方が大切です。毎日リラックスタイムを5分は取るようにする。まとめて休もうとしない。適度な運動やストレッチは有効です。睡眠時間をしっかりとる。日をまたがずに就寝。アルコール、亜硝酸塩、チラミンを含む食品を避ける経口避妊薬などによっても起きている場合があります。 *チラミン…チョコレート、赤ワイン、チーズ、ベーコンなどに多く含まれます。発作がおきてしまったら?暗い静かな場所で安静にする運動・入浴は避ける風の流れを遮断しましょう空き状況にもよりますが、発作中でも対応可能なので、ご来院が負担でなければまずはご連絡下さい。・危険なタイプの頭痛以上のどれかに該当するのであれば、重大な病気が原因で発生している可能性があります。すぐに脳神経外科や神経内科などの専門病院を受診されることをお勧めします。・突然に起こった経験のしたことのない頭痛・ここ数ヶ月徐々に悪化している・麻痺・ひきつけなどの徴候がある・物が二重に見えたりする・意識や言葉に影響が出る・頭痛に発熱が伴う参考『頭痛の診療ガイドライン2021』監修:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学 医学書院『頭痛クリニック』寺本純 診断と治療社『心身症 診断・治療ガイドライン2006』協和企画