人体には、神経が圧迫を受けやすい場所がいくつもあります。その圧迫により不快症状が起こるのですが、これを絞扼性神経障害といいます。手の痺れやこわりの場合は末梢性に限って言えば正中神経、尺骨神経、橈骨神経のいずれかのトラブルであることが多いです。ここでは手根管症候群に絞って述べます。手根管症候群 ・手の指が痛む・痺れる・こわる が主な症状です。明け方に強い傾向があり、女性に多発します。親指、人指し指、中指に現れます。酷くなると指で「OK」ができなくなります。「OKができなくて…」といって来院される方はいませんが「縫い物やボタン付け等、細かい作業がやりにくくて…」という方はおられます。一般的にいわれている原因 手根管の内が狭くなることで神経障害が起きています。屈筋腱鞘や正中神経の腫れ、ガングリオンなどにより内部からの圧迫ストレスが増して起こります。スポーツなどで頻繁に使用することでも刺激が増え、症状が出やすくなります。手根管部だけではない場合があります。C6-8の頸椎症や胸郭出口症候群などがある場合、重複して神経障害が出やすくなります。脳や頚髄などの中枢性、糖尿病などの内科疾患。妊娠時期や閉経後に起こることから、ホルモンバランスとの関連も指摘されています。整理するとこのようになります。・骨格系の問題・筋肉系の問題・神経系の問題・メンタル系の問題様々なレベルで問題が起こりえますし、複数存在することもあります。両手に現れる場合は要注意です。誠花堂の考えそこで役に立つのが東洋医学の視点です解剖学的な要所を刺激するという点では、他の理学療法やマッサージと大差はないように思えますが、よりピンポイントで刺激できる鍼灸はより効果的です。それだけでも十分な場合も多いです。もし、それだけで症状が緩和しない場合は内的な要因が強く働いていると考えられます。そういった難治性の場合でもやりようはあるのが鍼灸のよさといえます。ホルモンバランスの変化などと言ったことは通常、整形外科領域の扱う所ではありませんが、鍼灸院はどちらも同列に扱う事ができます。それは気血水の不調和、臓腑経絡の状態、瘀血や痰飲があるか等、全体性のなかから紋扼性障害の治りにくさを見つけていきます。誠花堂の特色繰り返し述べてきたことではありますが、ここでも姿勢と呼吸、意識のあり方は深く関係しています。胸郭や腹部の調整が必要な場合も多いです。当院ではこれらの症状への対応も日常的にしているため、一味違ったアプローチができると思います。また、多くの患者が押し寄せる病院・クリニックと比べ、詳しくお話を伺い、しっかりと身体所見を取ることができます。そういう点がとても安心できると、ご好評を頂いております。体験談:「不調が消えていく実感。大きな安心に」おまけ:普段、自分でできること作成中です