古代中国では扁桃炎は乳蛾と病名で知られていました。昔から治療法があったということです。わたし自身も扁桃炎になったことがあるので得意な症状のひとつです。扁桃が腫れるのには腫れるだけの理由がある扁桃腺がすぐ腫れるからと言って、むやみに切り取っていいものではありません。なぜなら、扁桃腺にはウィルスや細菌による侵入を防ぐ役割があるからです。扁桃腺が腫れるという事は免疫機構がよく働いてくれている証とも言えます。とはいえ、過剰に働きすぎている面があるため、その誤作動を起こさないようにしていくことで再発しなくなります。誠花堂の治療大抵は初回から効果が出る場合が多く、大変喜ばれています。なかなか簡単にいかないこともありますが、手術の前に一度試してみられるのも良いのではないでしょうか。*以下は良くなったお礼に患者さんが書いてくださったマンガです。毎回すべての人がこの様に劇的に回復するわけではありませんが、来院の経緯からその後の経過までエピソードとして分かりやすくなっています。また、わたしの人となりがよく描かれており秀逸です。扁桃炎について扁桃には1,咽頭扁桃(アデノイド)、2,舌根扁桃、3,耳管扁桃、4,口蓋扁桃の4つがあります。扁桃には、鼻や口から入ってくるウィルスや細菌を捉え、気管や肺に侵入するのを防ぐ役割があります。よく「鼻の奥」と訴えられる部分はアデノイドといい、アデノイド肥大が原因でいびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群を起こしたりします。また、急性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎や鼻閉などを引き起こすことがあります。一般に、小児における扁桃炎は10歳頃までに自然に収まっていくことが多い一方、成人してから発症する人もいます。扁桃炎の治療30歳 女性 W・Fさん年に4回発熱。慢性的な扁桃炎で手術を勧められている。今回は4月初頭に発熱し、20日が経過。初回後、大量の便通があり下熱した。2回目、咽の圧迫感はまだ少しある。4回目、症状の消失を確認。その後再発はない。48歳 男性 N・Kさん2016年5から断続的に4回扁桃が腫れた。体重が8Kg減少し、扁桃切除手術を薦められている。夜間には10回以上目が覚める。初回後、声が出るようになる。タンが良く出るようになった。よく寝れた。扁桃が少し腫れているが、以前のような高熱ではなく、パンパンに腫れる感じもない。6回目、ほとんど咽の症状がなくなる。睡眠障害もなくなり、よく眠れるようになった。43歳 男性 I・Aさん祖母が自身の扁桃炎をお灸治療で治した話を思い出し、治療を希望。手足が氷のようにひんやりと冷たい。2年前から頭痛、肩こりがつらい。治療を開始して8回目、2月初頭だというのに手足が温かい。扁桃炎はなし。継続すること15回目の時点で、手足の冷えは気にならないほどに減った。頭痛、扁桃炎も再発していない。29歳 男性N・Yさん五年前から年に4,5回扁桃炎になる。治療開始後、咽の痛み腫れは引く。そのまま終了し、再発はしてない。20歳 男性S・Kさん2019年の秋口から毎月2~4回高熱がでるようになる。初回治療で咽の痛みは減る。夜に発汗。4回目、再びのどが痛い、少し熱。5回目、39度の扁桃炎。治療後に大発汗し解熱。32歳 女性 H・Yさん 主婦 「扁桃腺がよく腫れる」と言って来院。以前から、ひと月に2回ほど扁桃腺が腫れるので辛いという。口内を見てみると扁桃が赤くはれている。いつもなら5日ほど続き、鼻水などが出て、10日ほどで落ち着くという。初回、その場で扁桃の痛みは減り、唾も呑み込めるようになった。継続すること一月後、扁桃炎、頭痛も落ち着いている。13回目、毎月扁桃が腫れていたのが、まったく起こらなくなった。よって治療を終了とした。28歳 女性 Y・Uさん 中学生の頃、扁桃肥大から肺炎を患って以来、夏以外はしつこい咳があるという。4月中旬から再び扁桃炎が起こり、6月に来院。貧血のため疲れやすい、消化器が弱い。月経痛が強い。毎月1-2回頭痛がある。初回治療後、晩に発汗し一回下した。扁桃炎が落ち着く。4回目、今月は頭痛の予兆がない。顔色も良く、ツヤが出て目の下のクマも減った。月経痛が改善。夜の中途覚醒がなくなる。これまで休日はぐったり疲れて寝ているだけであったが、最近は元気になり日中に活動できるようになった。貧血でヘモグロビン10を切っていたが13.0に回復していた。37歳 男性 W・Hさん小さいころから扁桃が弱く、毎月1,2回は腫れて痛むという。近所に予約が取れなくて評判の鍼灸院があると聴き、藁にもすがる思いで6か月も通ったがまったく変化がなかった。医師からは扁桃摘出術を薦められるが、それでも「もう一度だけ別の所で試しておきたくて」ということで来院。初回治療中、扁桃の腫れは7割減。2回目、大量の大便があり2kg痩せた。3回目、咽の痛みはほとんどない。43歳 男性 M・Hさん5日前から扁桃が腫れ、物を呑み込めない。抗生剤を服用中。初回治療中、扁桃の痛みはなくなり、腫れも感じない。その後せき、タンも減る。一定レベルに回復するまで通って貰えれば、そうそう再発することなどないのだが定期的に通うことができない。なので、たまに再発している。17歳 男性 N・Yさん11月に2度の高熱、年末にも10回以上発熱が続いた。扁桃炎と診断。今もせきがあり、横になるのも辛くて寝れない。初回治療後、横になって寝ることができた。朝が起きやすかった。6回目、実はめまいも少ししていたが、起こらなくなった。多汗症で特に手足の汗が酷かったが、それもかなり減った。扁桃炎は再発しなくなり、治療は終了。26歳 男性 H・Aさん6年ほど前から年に4,5回扁桃炎に。寝つきが悪く、寝た気がしない。後鼻漏。2回目、鼻はまだ詰まる感じがする。3回目、扁桃炎の再発はない。37歳 男性 M・Eさん小学生の頃から毎月発熱していた。民間療法でしのいでいたが、繰り返し処置をしないと再発してしまう。一晩に5,6回目が覚める。立ち眩み、疲れやすい。慢性頭痛。当日も扁桃炎あり。初回治療中、扁桃炎が気にならなくなる。遠方からの来院でたまに来院。3回の治療で頭痛もなくなり、その後再発もなく終了となった。31歳 男性 H・Yさん2018年の10月から三カ月の間に4回扁桃炎。初回治療中、咽の異物感が消失。出張に行き復活。二回目の後、発熱、発汗し症状は消失した。その後、再発はしてない。49歳 男性 W・Mさん扁桃炎の他、頭痛、不眠、手足の冷えなど症状は多彩。初回後、扁桃の腫れが減少。よく眠れる。手足が温かい。3回目、咽の痛みはほとんどない。30代 男性 S・Nさん扁桃腺が腫れやすく、月に2、3回腫れるので切除を検討中。49歳 男性 W・Yさん子供の風邪から扁桃炎に。抗生剤を4回服用したが、それでもまだのどが腫れて痛い。治療後に発熱。手足から熱が抜けていく感じがあった。一度も目が覚めることもなく、よく寝れた。手足が温かくなった。4回目、再びのどが腫れるが、治療中に腫れ感が引く。その後、しばらくしてほとんど腫れなくなったと連絡を頂いた。初診時には症状なし。頭痛もあり自律神経失調症と言われているので、その治療をした。2回目、けだるさがない。5回目、いびきが減った。初回治療後6週が経過したが、扁桃炎も頭痛が出ていない。その後、たまに来院されるが再発していない様子。